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幻の牛、Super Cow ?

カリフォルニアからの超高級牛肉

(要約)

それはまったく普通の牛のように見えるが、どこかが違う。人はそれを「スーパー牛」と呼ぶ。その牛は基本的には食用に供されない特別種であることに特徴があり、カリフォルニア州シスキヨウ郡が本拠地である。そこは自然豊かなロッキー山脈のMt. Shastaの麓にある。食用ではない牛となると、その牛は何のためか? 答えは「コラーゲン」である。つまり、コラーゲンと呼ばれる物質を製造するため飼育されているのである。つまり、製薬、化粧品、美容整形などに使用されるコラーゲンを作るための特別な牛なのである。それらはホルモン剤(生育促進剤)や抗生物質は一切使用せずに飼育され、どこの牛よりもその経歴、血統が明らかなのである。そこでグルメ派への朗報がある。つまり、特別とは言っても牛であることに変わりはない。この特別な牛、スーパー牛は実は「副産物」として食用スーパービーフを生み出すのである。

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プラサー牧場物語(Crop Decisions Nov. 1998) 日本語意訳
コラーゲン牛の話(Beef Today/Apr. 1998) 日本語意訳

プラサー牧場物語

プラサー牧場の歴史はゴールドラッシュ時代に遡る。当時はこの北部カリフォルニアの牧場では鉱山に働く人達に向けた牛肉と酪農製品を提供していた。 最初の持ち主はボール兄弟。彼等は畜産・酪農以外にも敷地の中でホテル、各種酪農事業や馬の飼育、さらには木材場などを敷地内に狭軌鉄道を敷設して全体を経営していた。1880年代に入って、この牧場にはすでに200人もの従業員が働いていた。その意味では自らの郵便局を持つなど地域最大の雇用主であった。

ところが、その後鉄道が本格的に通るようになってからは本線から離れたこの牧場は次第にすたれていき、従来的な牛以外の事業はなくなった。..........................................（続く）